今、いけばなに出来る事

花をいける事は自己表現であると言い切るには、その性質上少し違うのではと、生徒達の指導を通し感じていた中、私の教場も休講中となっております。早く元の環境に戻ればと誰もが心より願いながらも、そこには個人の努力が伴い、世界中が大変な我慢を強いられているのが現実ですね。その様な中、私自身にも沢山の時間が生まれました。そこで、「千本ノック」と題し、Instagramにて自主稽古を始めました。それは、ここ数年の忙しさを言い訳におろそかだった稽古の補充の為に始めた個人的な企画です。でも、この様な状況下にも関わらず、ひとり花に向かい、花を手にし、いけるという行為は、私を非常に落ち着かせる時間となっております。ただ、それだけなら絵画や彫刻も同じ様な役割を担っておりますので、結局、上手く伝える事は出来ません。ただ、どんな最中でも花や葉や植物達は、時間と言う移ろいの代弁者であり、その存在自体が完璧に美しいのです。「いつでも、どこでも、誰にでも」は、草月流のモットーでございますが、本当にその通りだと、お恥ずかしながら改めて痛感しております。

展覧会の様な華やかさも無く、スマートフォンでの撮影ですが、ご高覧頂ければ幸いです。

https://instagram.com/miharu.akiyama?r=nametag

https://www.instagram.com/p/B_ji4-0FqYI/?igshid=1n88ne9zq85ry

末尾となりますが、皆様の健康を心より願って。

  秋山美晴

Miharu Akiyama  秋山 美晴

Ikebana sogetsu 「HALE」

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